3 公共交通機関の利用のされ方の比較

ここでは、東京と大阪を例に出しながら、公共交通機関の利用のされ方を、街の構造の分析も含めて、比較していく。そのことで、今後、各都市で公共交通機関を普及させる際に、どのようにしたら普及されやすくなるのか?解決策を導き出せると考える。

 

(1)大阪の分析

①街の構造

 

鉄道路線図を見てみると、淀屋橋やなんばなど、街の中心部は全て大阪環状線の内部に位置し、大阪環状線が郊外と都心部を隔てる、城壁のような役割を果たしているといえる。環状線は主力路線ではなく、郊外に延びる鉄道と、市内を走る地下鉄を結ぶ補助的役割に過ぎない。

次に、城壁の拠点である梅田、京橋、天王寺について写真を交えながら、公共交通の利用者層について分析をしたい。